よく起きる問題
どうやってエチレンによる落弁を防げますか?
花弁が縮んで、蕾と葉が落下して、切り花と鉢物の高質保持期間を短くさせます。これは切り花が過剰に生産する「エチレン」という老化ホルモンの影響です。エチレン感受性のある切り花はカーネーション、スイートピー、デルフィニウムなど、エチレン感受性のある鉢物はコチョウランとカンパニュラなどです。
鉢物や樹木が乾燥しないように、蕾、花弁、葉は落下します。これはエチレン老化ホルモンの過剰生産の結果です。エチレンガスは切り花、鉢物の老化、野菜と果物の熟成を調節します。従って、エチレンは果物の熟成を促進や、鉢物の開花の目的で、意図的に使用されています。
エチレンの種類:
- 内生エチレン
収穫に対する反応として、エチレンの生産による老化プロセスが急速に進みます。結局、お花の仕事は受粉させるために昆虫を誘引して、種の存続を確保することです。 - 外生エチレン
化石燃料の燃焼、タバコ、果実の成熟(トマト、バナナ)と微生物は、大気をエチレンで汚染する原因になります。エチレンはお花に吸収され、内生エチレンの生産を増加します。結果として、もともとの存在量以上の内生エチレンが発生することになり、花がさらに早く萎れてしまいます。
エチレンによって、エチレン感受性が高い花の老化・成熟プロセスが加速します。例えば、エチレン感受性が非常に高いカーネーションの場合、日持ちは収穫後、基本的に3~4週間です。エチレンにさらされたら、その日持ちが1週間に短縮されます。流通や販売は少なくても1週間かかりますので、消費者に花が届いた時には既に枯れてしまっています。
エチレンの悪影響:
- 蕾、花弁、葉の落下
- 老化の促進、成熟
- 葉の黄化
何ができますか?
花が収穫後、元に戻すことはできません。前処理剤を使うことによって、エチレンに関する老化・熟成プロセスを自然レベルに戻すことができます。前処理剤の使用が早ければ早いほど長持ちします。 生産者がSTS(チオ硫酸銀錯塩)を含んだクリザール K-20Cを使用するなら、内生エチレンも外性エチレンも、エチレンの悪影響を除去することができ、切り花を長持ちさせます。抗エチレン効果は、花の種類、長さ、環境の気温によって違います。