お役立ち情報
茎を切り戻す必要があるのでしょうか?
主な理由は3つあります:
- 花を母株もしくは根から切ると、茎の切り口は人間の皮膚の傷のように自分自身を治癒しようとします。切り花自身が、細菌などによる感染や切り口の乾燥を防ぐためにも、切り口をシールして保護します。茎の傷を保護し、乾燥から守ります。これは、切り花をバケツや花瓶の溶液に入れ、水揚げが非常に減少してしまうか、ひどい場合には完全に止まります。結果として切り花の早期萎れにつながります。
- 茎の表皮の傷は微生物にとって優れた栄養源になります。バケツや花瓶の生け水に栄養源があると、微生物が増殖します。多数の微生物がいると茎元が詰まり、切り花の日持ちに悪影響を与えます。これは切り花が乾燥状態に置かれた後に茎元を切り戻す主な理由の1つで、バケツや花瓶の汚染の予防にもつながります。
- 乾燥した茎元に気泡が詰まるのと同様に、汚染物や有機物が茎の切断面に詰まります。これも切り花の早期萎れの原因になります。茎元から2-5センチ以上の部分を切り戻すことによって、導管閉塞を防ぐことができます。
アドバイス
30分以上切り花を乾燥した場合、バケツや花瓶に入れる前に茎元を取り戻しましょう。これは切り花鮮度管理の流通全ステージで当てはまります。清潔な環境で作業すること、汚染を取り除くこと、茎を傷つけないことによって、廃棄ロスを削減でき、切り花の自然な発達とお客様の満足を得ることができます。